【コラム】システム手帳を上手に使えない私
スケジュールを見るのが怖くなった日々
今年の春頃、休みなくセッションが入り続けた時期がありました。外に出ることもできず、一日中締め切った部屋の中で(声を外に漏らさないため)ひたすらセッションを繰り返す毎日。オンラインミーティングの画像を安定させるため、カーテンをしっかり閉めると外も見えない。
そんな生活が続いていくうちに、不思議なことが起こりました。
スケジュール確認をする時に、過度な「緊張感」や「圧迫感」を感じるようになっていたのです。
予定を見るたびに胸がギュッと締め付けられるような感覚。「これはマズイ!」と思いました。このままでは心身ともに参ってしまう。何か対策を考えなければ。
「予定」から「ToDo」への発想転換
そこで試したのが、スケジュール管理の考え方を根本的に変えることでした。「予定」ではなく「ToDo」にイメージし直したのです。
具体的には、その日に実施するセッションのクライアントさんのイニシャルをシステム手帳に書き出し、セッションが終わるごとに一つずつ消していく。
この変化は劇的でした。
「終えたもの」が明確になり、残りの「やるべきこと」に集中できるようになったのです。頭がクリアになり、あの嫌な「緊張感」や「圧迫感」も消えていきました。
システム手帳との出会いと使い分け
こうしてポケットサイズのシステム手帳(ロロマクラシック/ダークブラウン)を使い始めました。
macのカレンダーは誰かと会う「予定」専用とし、システム手帳では個人で完結するToDoやPRJ(学びのスケジュールややるべきこと、やりたいことの管理)を行う使い分けを確立。
この方法にはとても満足していました。少なくとも、しばらくの間は。
フランクリンプランナーへの憧れと現実
最近になって、フランクリンプランナーが気になり始めました。
理由は二つあります。
一つ目は、「予定」も含めた出来事から得られた情報やそれに付随して考えたことや感じたことを「しっかり書きたい」と思ったこと。フランクリンプランナーの思想とリフィルのデザイン(いかにも「ビジネス向け」で余白もたっぷり)であれば、それが可能になりそうです。上手く使えば、仕事以外の場面との頭の切り分けもスムーズにできそうでした。
二つ目は、「今後の課題」(今ある仕事以外の、数年後の方向性を踏まえた個人的なプロジェクト)が増えすぎて、文字通り「頭パーーーーーン!」状態になったためです。
いわゆる、フランクリンプランナーでも説明されている「第二領域」とそのためのToDoで頭がぱっつぱつになった私にとっては、それを吐き出して管理できるツールとしては「最!高!」だと思いました。
実は、過去に一度使ったことがあり、「あの時は挫折したけど、今こそ使うべきでは?」と思ったのです。
結局選んだのはデジタルツール
しかし、フランクリンプランナーはまだ買っていません。
理由は明確でした。
「書き込んだ情報の入れ替えはスムーズではない」こと、そして「そもそも書くことが面倒(特に、疲れている時)な時がある」ということ。
加えて、フランクリンプランナーは「いいお値段」します。
そこで現在は、macのカレンダーとリマインダーをフル活用しています。
カレンダーは「誰かと向き合う予定専用」。リマインダーは「私個人で完結するもの」に限定し、完了目標日や「繰り返し」を明記することで、やるべきことを明確化。この使い分けを「ルール」として徹底することで、頭の中がクリアになりました。
それでも消えない手帳への憧れ
最近、(といっても一年以上)noteやInstagramでは「#手帳会議」「#フランクリンプランナー」「#システム手帳」をひたすら検索していました。美しく整理された手帳のページを眺めながら、「いいなあ」と思う日々。
しかし結局、手軽に続けられるデジタルツールを選んでしまいました。
デジタルツールは確かに便利で、私にとっては負担が少ないツール。そして、iPhoneさえあればどこでも確認できる。そこで漏れたことを、システム手帳にまとめる。とてもシンプルで、今のところ満足しています。
一方で、システム手帳をうまく使って楽しんでいる人が「心の底から羨ましい」、この気持ちはずっと持ち続けることになりそうです。
例えば、30年後とかに手帳を見直して、過去の自分を振り返ってニマニマしたいという憧れは、まだ心の奥底にくすぶり続けています。
これから年末に向けて、世の中の手帳商戦も賑やかになってくるでしょう。
来年への希望に溢れた、賑やかな情報がたくさんやってくるでしょう。
なんと恐ろしい…もうしばらく、手帳を気にする日々が続きそうです。
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